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酔古堂剣掃 / 集靈・終に泥塑の人と成る

子弟排場,有舉止而謝飛揚,難博纏頭之錦;主賓禦席,務廉隅而少蘊藉,終成泥塑之人。

書き下し

子弟の排場は、舉止有りて飛揚を謝すれば、纏頭の錦を博し難く、主賓の禦席は、廉隅を務めて蘊藉少なければ、終に泥塑の人と成る。

現代語訳

若者が芝居の舞台に立つとき、身のこなしは整っていても生き生きとした躍動感がなければ、ご祝儀の錦をもらうことは難しく、主人と客が宴席に着くとき、礼儀の角ばかりを守ってゆとりや含みがなければ、結局は泥人形のような人になってしまいます。

解説

形は整っていても生気のない振る舞いを戒めた一則です。排場は芝居の舞台や見せ場、飛揚は生き生きと躍動することです。纏頭の錦は、芸人の見事な芸に対して贈られるご祝儀のことです。禦席は宴席に着くこと、廉隅は角張った几帳面さ、蘊藉は内に含みを持ったゆとりや温かみです。泥塑の人は泥で作った人形で、形はあっても心の通わない人のたとえです。型どおりの動作や礼儀を守ることは大切ですが、それだけでは人の心を動かせません。仕事でも付き合いでも、形を整えたうえで、そこに自分らしい生気と温かみを加えることが、人を惹きつける秘訣なのでしょう。

この章句が説くこと

礼儀生気処世交友芸道

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