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酔古堂剣掃 / 集靈・嶽立ち川行くを看る

讀一篇軒快之書,宛見山青水白;聽幾句伶俐之語,如看嶽立川行。

新字:読一篇軒快之書,宛見山青水白;聴幾句伶俐之語,如看嶽立川行。

書き下し

一篇の軒快の書を讀めば、宛も山青く水白きを見るがごとく、幾句の伶俐の語を聽けば、嶽立ち川行くを看るが如し。

現代語訳

痛快な書物を一篇読むと、まるで青い山と白い水を見るようにすがすがしく、気のきいた言葉をいくつか聞くと、高い山がそびえ川が流れるのを見るようです。

解説

よい本とよい言葉の爽快さを、山河の景色にたとえた一則です。軒快は、からりとして痛快なこと、伶俐は賢く気がきいていることです。山青く水白きは、澄んだ山水の景色で、濁りのない爽やかさを表します。嶽立ち川行くは、山がどっしりとそびえ、川がよどみなく流れる姿で、言葉に筋が通り、しかも生き生きと流れている様子です。すぐれた文章や言葉に触れたときの、胸がすっとするような感覚は、美しい景色を見たときの感動とよく似ています。書物や会話の中にも、心を洗ってくれる景色があるのです。読んで気持ちが晴れる本を、手元に何冊か置いておきたいものです。

この章句が説くこと

読書言葉自然爽快文章

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