酔古堂剣掃 / 集靈・道義の路上に炎涼無し
隱逸林中無榮辱,道義路上無炎涼。
新字:隠逸林中無栄辱,道義路上無炎涼。
書き下し
隱逸の林中に榮辱無く、道義の路上に炎涼無し。
現代語訳
世を離れて暮らす林の中には、栄誉も恥辱もなく、道義を歩む道の上には、人情の熱さ冷たさもありません。
解説
菜根譚にも同じ句がある、よく知られた一則です。隱逸は世を避けて隠れ住むこと、榮辱は栄誉と恥辱です。炎涼は熱さと冷たさで、ここでは世間の人情が、相手の羽振りによって熱くなったり冷たくなったりすることを指します。世間から離れて暮らせば、他人の評価に一喜一憂することはなくなり、道義を大切にして生きれば、人の態度の変化に心を乱されることもなくなります。出世すれば人が寄ってきて、落ちぶれれば離れていくのは世の常ですが、そうした移ろいに振り回されない生き方がここに示されています。自分の立つ場所を、評価ではなく道義に置きたいものです。
この章句が説くこと
隠逸道義栄辱処世菜根譚
関連する章句
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菜根譚・後集隠逸の林中には栄辱無し。道義の路上には炎涼無し。
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『酔古堂剣掃』集豪・寂寞一時、淒涼萬古道德に棲守する者は、寂寞たること一時。 權變に依阿する者は、淒涼たること萬古。
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