酔古堂剣掃 / 集靈・更に新說に附會すべからず
看書只要理路通透,不可拘泥舊說,更不可附會新說。
新字:看書只要理路通透,不可拘泥旧説,更不可附会新説。
書き下し
書を看るは只だ理路の通透を要す、舊說に拘泥すべからず、更に新說に附會すべからず。
現代語訳
書物を読むときは、ただ筋道がすっきり通ることを求めるべきです。古い説にこだわってはならず、なおさら新しい説にこじつけてはなりません。
解説
読書の心構えを、古い説と新しい説の両面から戒めた一句です。理路は筋道、通透は隅々まで通って明らかなことです。拘泥は一つのことにこだわって融通がきかないこと、附會は無理にこじつけることです。昔からの注釈に縛られると本文そのものが見えなくなり、流行の新説に合わせようとすると、自分の都合のよいように読みゆがめてしまいます。とくに新説へのこじつけをより強く戒めているのは、新しさを求めるあまり筋の通らない解釈が生まれやすいからでしょう。情報があふれる今、古い常識にも目新しい説にも振り回されず、自分の頭で筋道を確かめる読み方が求められます。
この章句が説くこと
読書学問思考批判中庸
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