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酔古堂剣掃 / 集靈・則ち自ら足るを知る

人只把不如我者較量,則自知足。

書き下し

人只だ我に如かざる者を把りて較量すれば、則ち自ら足るを知る。

現代語訳

人は、ただ自分に及ばない人と比べてみさえすれば、おのずと満足することを知ります。

解説

比べる相手を変えれば満足は得られる、という処世の知恵を述べた一句です。較量は比べること、知足は老子に出る言葉で、足ることを知る者は富むとされます。人は自分より恵まれた人とばかり比べて不満を募らせがちですが、自分より苦しい境遇にある人を思えば、今の暮らしのありがたさに気づけるというのです。ただし、これは人を見下して安心せよという意味ではなく、自分の恵みを数えて感謝せよということでしょう。向上するときは上を見て、心を落ち着けるときは下を見るというように、目的に応じて比べる相手を選び分けることが、心の平安を保つ知恵になります。
『人生の方程式』の表紙

人生を、一行の式にしてみた。

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この章句が説くこと

知足処世比較感謝心境

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