酔古堂剣掃 / 集靈・山石は拙を嫌はず
臥石不嫌於斜,立石不嫌於細,倚石不嫌於薄,盆石不嫌於巧,山石不嫌於拙。
書き下し
臥石は斜を嫌はず、立石は細を嫌はず、倚石は薄を嫌はず、盆石は巧を嫌はず、山石は拙を嫌はず。
現代語訳
横たえる石は斜めでもかまわず、立てる石は細くてもかまわず、寄りかからせる石は薄くてもかまわず、鉢に置く石は細工が巧みでもかまわず、山の石は不格好でもかまいません。
解説
庭石の選び方を、置き方ごとに五つ並べた一則です。臥石は横に寝かせて据える石、立石は縦に立てる石、倚石は他の物に寄りかからせる石、盆石は鉢や盆に載せて室内で楽しむ小さな石です。それぞれの置き方によって、欠点に見える特徴がかえって味わいになると言います。小さな盆石なら細やかで巧みな形が映え、山に据える大きな石は武骨なほうがよいというのです。明の文人は石を愛し、その形を細かく論じました。物にも人にも、一つの物差しで良し悪しを決めず、置き場所に合った長所を見いだすという目は、人を配置するときにも役立ちます。
この章句が説くこと
庭園風雅適材自然趣味
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