酔古堂剣掃 / 集靈・李建勛の磬を擊つに仿ふ
無事當學白樂天之嗒然,有客宜仿李建勛之擊磬。
新字:無事当学白楽天之嗒然,有客宜仿李建勛之撃磬。
書き下し
事無ければ當に白樂天の嗒然たるを學ぶべく、客有れば宜しく李建勛の磬を擊つに仿ふべし。
現代語訳
用事のないときは白楽天(唐の詩人白居易)のように我を忘れてぼんやりするのを学ぶべきで、客があるときは李建勛(五代南唐の宰相)が磬を打ったのにならうのがよいでしょう。
解説
一人のときと客のときの過ごし方を、二人の先人に学べと言う対句です。嗒然は荘子に出る言葉で、我を忘れて放心した様子を言い、白居易はその閑適の境地を好んで詩に詠みました。李建勛は玉の磬を愛蔵し、客が俗な話を始めると磬を打ち鳴らして、耳を洗う代わりにしたと伝えられます。一人の時間には何も考えずに心を休め、人と会うときには俗な話に染まらないよう気をつける、という心得です。今なら、噂話や愚痴の輪から穏やかに距離を置く工夫に当たるでしょう。休むときは徹底して休み、人と会うときは話題を選ぶことが、心を清らかに保つ助けになります。
この章句が説くこと
閑適交友風雅放心清談
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