酔古堂剣掃 / 集靈・冬の起くるは遲きを欲す
冬起欲遲,夏起欲早;春睡欲足,午睡欲少。
新字:冬起欲遅,夏起欲早;春睡欲足,午睡欲少。
書き下し
冬の起くるは遲きを欲し、夏の起くるは早きを欲す。春の睡りは足るを欲し、午の睡りは少なきを欲す。
現代語訳
冬の起床は遅めがよく、夏の起床は早めがよいのです。春の眠りは十分にとるのがよく、昼寝は短めがよいのです。
解説
季節に合わせた眠りと目覚めの心得を、四句にまとめた養生の言葉です。冬は日の出が遅く寒さが厳しいので、無理に早起きせず体を冷やさないのがよいとされます。これは黄帝内経の四季の養生の考えとも通じ、冬は早く寝て遅く起き、夏は遅く寝て早く起きよと説かれています。春は眠りが心地よく体が新しい季節に慣れる時期なので十分に眠り、昼寝は長すぎると夜の眠りを妨げるので短くするのがよいと言います。自然のリズムに体を合わせるという発想は、今の睡眠の考え方にも通じます。季節ごとに生活の時間を少し変えてみることも、体をいたわる工夫になります。
この章句が説くこと
養生摂生睡眠季節自然
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