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酔古堂剣掃 / 集醒・醒むる時に清意有るべし

世人皆醒時作濁事,欲得睡時有清身;若欲睡時得清身,須於醒時有清意。

書き下し

世人皆醒むる時に濁事を作し、睡る時に清身有るを得んと欲す。 若し睡る時に清身を得んと欲せば、須らく醒むる時に於て清意有るべし。

現代語訳

世の人は皆、目覚めている時には濁った事をしておきながら、眠る時には清らかな身でありたいと願います。もし眠る時に清らかな身でいたいのなら、目覚めている時に清らかな心を持っていなければなりません。

解説

昼の行いと夜の安らぎの因果を説いた一則です。昼間に後ろめたいことをしておきながら、夜は安らかに眠りたいと願うのは虫のいい話だと著者は指摘します。清身は、やましさのない清らかな身、清意は清らかな心の持ち方です。夜に穏やかに眠れるかどうかは、寝る前の工夫ではなく、目覚めている間の心がけで決まるというのです。前半で世人の矛盾を示し、後半で解決を示す、分かりやすい構成になっています。眠れない夜が続くとき、体の疲れだけでなく、昼間の自分の振る舞いに心を濁らせるものがなかったかを振り返ってみる価値があります。

この章句が説くこと

修身清廉睡眠慎独

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