酔古堂剣掃 / 集靈・滯葉を疏して鄰水を通ず
閒疏滯葉通鄰水;擬典荒居作小山。
新字:閒疏滞葉通鄰水;擬典荒居作小山。
書き下し
閒に滯葉を疏して鄰水を通じ、荒居を典して小山を作らんと擬す。
現代語訳
暇にまかせて溝にたまった落ち葉を取りのけて隣の家の水を通し、荒れた住まいを質に入れてでも小さな築山を作ろうと考えます。
解説
暇な文人の、少し風変わりな楽しみを詠んだ対句です。二つの句は、七言の詩の一聯のような形をしています。滯葉は水路にたまった落ち葉、疏はそれを取り除いて流れを通すことです。典は質に入れることで、荒れた家を質に入れてまで庭に小さな築山を作ろうというのは、住まいより風景を大事にする心意気です。実用よりも趣を優先する姿には、どこか可笑しみもあります。生活の効率だけを考えれば無駄に見えることに、手間とお金をかける人がいるからこそ、暮らしに潤いが生まれるのかもしれません。
この章句が説くこと
風雅閑適庭園趣味隠逸
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