酔古堂剣掃 / 集靈・今夕を以て來世と為す
夢以昨日為前身,可以今夕為來世。
新字:夢以昨日為前身,可以今夕為来世。
書き下し
夢に昨日を以て前身と為さば、以て今夕を來世と為すべし。
現代語訳
夢の中で昨日のことを前世のように思うのなら、今夜を来世と考えてもよいでしょう。
解説
夢と前世・来世を結びつけた、霊妙な味わいの一句です。眠って夢を見ると、昨日の出来事がはるか昔の前世のように遠く感じられることがあります。そうであれば、一夜を越えることは生まれ変わりに等しく、今夜はもう来世だと見てもよいと言います。一日一日を一つの生涯のように区切る見方です。昨日の失敗は前世のこととして手放し、明日は新しい生として迎えればよいとも読めます。寝る前に一日を締めくくり、翌朝を新しく始めるという習慣は、気持ちを切り替えるのに役立ちます。
この章句が説くこと
夢無常達観閑適心境
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