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酔古堂剣掃 / 集情・醒めて後夢還れども心還らず

枕邊夢去心亦去,醒後夢還心不還。

新字:枕辺夢去心亦去,醒後夢還心不還。

書き下し

枕邊夢去れば心も亦た去り、醒めて後夢還れども心還らず。

現代語訳

枕元で夢が去っていくと、心も一緒に去っていきます。目覚めたあと夢は戻ってきても、心は戻ってきません。

解説

夢と心の行き来を、わずか十四字で描いた対句です。眠りに落ちて夢の中で恋しい人のもとへ向かうとき、心も夢と一緒に相手のもとへ飛んでいきます。目覚めると夢はこちらの世界に戻ってくるのに、心は相手のもとに置いてきたまま戻らないというのです。去と還、夢と心という語を入れ替えながら繰り返す言葉の遊びが、未練の深さを軽やかに表しています。昔の中国では、夢の中で魂が体を離れて思う人のもとへ行くと考えられていました。朝起きても何となく気持ちがここにないという経験は、誰にでもあるでしょう。心がどこにあるかを知ることは、自分が本当に大切にしているものを知ることでもあります。
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人生を、一行の式にしてみた。

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この章句が説くこと

情夢恋慕未練心

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