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酔古堂剣掃 / 集峭・快心の舉は愁人も笑顏を開く

傷心之事,即懦夫亦動怒發;快心之舉,雖愁人亦開笑顏。

新字:傷心之事,即懦夫亦動怒発;快心之舉,雖愁人亦開笑顔。

書き下し

傷心の事は、即ち懦夫も亦た怒髮を動かし、快心の舉は、愁人と雖も亦た笑顏を開く。

現代語訳

心を傷つけるような出来事には、臆病者でさえ髪を逆立てて怒り、胸のすくような行いには、憂いに沈む人でさえ笑顔を見せます。

解説

人の感情を大きく動かす出来事の力を述べた対句です。傷心の事は、義憤を覚えるようなひどい出来事、懦夫は気の弱い臆病者です。原文の怒發は、怒りで髪が逆立つ怒髪の意味とみて訳しました。快心の舉は、胸のすくような痛快な行い、愁人は悲しみを抱えた人です。人の心を動かすのは、その人の性格よりも、目の前の出来事の重さです。どんなにおとなしい人でも、許せないことには立ち上がり、どんなに沈んでいる人でも、痛快な出来事には笑顔になります。人を動かしたいときは、理屈で説くより、心に響く出来事や行動を示すほうが力を持つのかもしれません。

この章句が説くこと

義憤人心感動処世

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