酔古堂剣掃 / 集峭・靜かなること清夜の列宿の若し
靜若清夜之列宿,動若流彗之互奔。
新字:静若清夜之列宿,動若流彗之互奔。
書き下し
靜かなること清夜の列宿の若く、動くこと流彗の互ひに奔るが若し。
現代語訳
静まっているときは澄んだ夜空に並ぶ星々のようで、動くときは流れ星が入り乱れて走るようです。
解説
静と動の両面を、夜空の星で描いた対句です。列宿は夜空に並ぶ星座、流彗は流れ星や彗星のことです。何を描いたものかは定かではありませんが、すぐれた書の筆勢、舞の姿、あるいは碁石の配置などをたたえる賦の一節とみられます。静かなときは星のように整って落ち着き、動くときは流れ星のように鋭く速い。この静と動の落差こそが、美しさと力強さを生みます。人の働きぶりにも通じることで、落ち着くべきときは落ち着き、動くべきときは一気に動ける人は信頼されます。いつも同じ調子でいるより、緩急をつけることが大切なのでしょう。
この章句が説くこと
緩急自然風雅気魄動静
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