古典を学びたいすべての人に 法人向けワークシート法人向けワークシート

酔古堂剣掃 / 集情・梨花の深院には自ら風多し

杏子輕紗初脫暖,梨花深院自多風。

新字:杏子軽紗初脱暖,梨花深院自多風。

書き下し

杏子の輕紗に初めて暖を脫し、梨花の深院には自ら風多し。

現代語訳

杏色の軽やかな薄絹をまとって、ようやく暖かな冬着を脱ぎ、梨の花の咲く奥の庭には、おのずと風が多く吹きます。

解説

晩春の閨の情景を、衣と庭で描いた七言の対句です。杏子は杏の実の色で、淡い黄赤色の薄絹の衣を言うとみられます。暖を脱すは、冬の厚い衣を脱いで軽装になることです。梨花の深院は、白い梨の花の咲く奥まった中庭で、宋の晏殊の詩に「梨花院落溶溶たる月」とあるように、閨の舞台としてしばしば詠まれました。軽やかな衣替えの喜びと、花を散らす風の多さとを並べ、春の華やぎの裏にある移ろいの寂しさをほのめかしています。季節の変わり目には、心もまた揺れやすくなります。衣替えのような小さな節目に、心の状態を見つめ直すのもよいでしょう。
『人生の方程式』の表紙

人生を、一行の式にしてみた。

志×積×時×憤÷(1+執)+命。古典から導いた式『人生の方程式』と、二十四の悩みに古典が答える『人生の教科書』(PDF)、師導の全機能1か月がセットで700円です。

本の中身を見る

この章句が説くこと

晩春梨花衣替え季節詩情

関連する章句

本2冊(人生の方程式・人生の教科書)+師導1か月=700円本を見る