古典を学びたいすべての人に 法人向けワークシート法人向けワークシート

酔古堂剣掃 / 集情・漁舟は晚に唱ふ

漁舟唱晚,響窮彭蠡之濱;雁陣驚寒,聲斷衡陽之浦。

新字:漁舟唱晩,響窮彭蠡之浜;雁陣驚寒,声断衡陽之浦。

書き下し

漁舟は晚に唱ひ、響きは彭蠡の濱に窮まり;雁陣は寒に驚き、聲は衡陽の浦に斷ゆ。

現代語訳

漁船は夕暮れに舟歌をうたい、その響きは彭蠡湖(今の鄱陽湖)の岸辺の果てまで届きます。雁の列は寒さに驚いて鳴き、その声は衡陽の水辺で途切れます。

解説

唐の王勃が若くして書いた名文『滕王閣序』の一節です。滕王閣は江西の南昌にあった高楼で、そこから見渡す秋の夕景を描いています。彭蠡は今の鄱陽湖、衡陽は湖南の地で、雁は衡陽の回雁峰まで来て引き返すと言い伝えられていました。漁舟の歌が湖の果てまで響き、南へ渡る雁の声が遠く衡陽で絶えるという、音で空間の広がりを描く手法が見事です。「落霞と孤鶩と斉しく飛び」の名句の直後に置かれた対句としても知られます。遠くまで届く声、遠くで途切れる声に耳を澄ますと、景色の大きさが胸に迫ってきます。旅先で耳を澄ます楽しみを教えてくれる句です。
『人生の方程式』の表紙

人生を、一行の式にしてみた。

志×積×時×憤÷(1+執)+命。古典から導いた式『人生の方程式』と、二十四の悩みに古典が答える『人生の教科書』(PDF)、師導の全機能1か月がセットで700円です。

本の中身を見る

この章句が説くこと

滕王閣秋景自然風雅旅情

関連する章句

本2冊(人生の方程式・人生の教科書)+師導1か月=700円本を見る