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酔古堂剣掃 / 集情・儼として行雲の嫁ぐに似たり

斜看兩鬟垂,儼似行雲嫁。

新字:斜看両鬟垂,儼似行雲嫁。

書き下し

斜めに兩鬟の垂るるを看れば、儼として行雲の嫁ぐに似たり。

現代語訳

斜めから左右に垂れた二つの髷を見ると、まるで空を行く雲が嫁いでいくかのようです。

解説

若い娘の髪型を、流れる雲にたとえた五言の対句です。兩鬟は頭の左右に結った二つの髷で、少女や若い侍女の髪型でした。行雲は空を流れる雲で、巫山の神女が朝は雲となると語った故事以来、美しい女性の化身とされてきました。儼は、いかにも、まるでという意味です。斜めから見た髪の揺れを、雲がゆったりと嫁入りしていく姿に見立て、娘の初々しさと、やがて嫁いでいく人生の門出まで重ねています。ひとつの姿を見て、その人の先の人生にまで思いを馳せる眼差しがあります。身近な若い人の成長を温かく見守る心にも通じるでしょう。

この章句が説くこと

艶麗少女行雲門出詩情

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