師導古典を学びたいすべての人に

酔古堂剣掃 / 集情・暗に囑して話すを休めしむ

金錢賜侍兒,暗囑教休話。

新字:金銭賜侍児,暗囑教休話。

書き下し

金錢を侍兒に賜ひ、暗に囑して話すを休めしむ。

現代語訳

お金を侍女に与えて、こっそり言い含め、誰にも話さないようにさせます。

解説

人に知られたくない逢瀬を、口止めという小さな場面で描いた句です。侍兒は身の回りの世話をする侍女、暗囑はひそかに言い含めることです。お金を握らせて「誰にも言わないで」と頼むしぐさだけで、秘めた恋の緊張や、見つかることを恐れる心が伝わってきます。唐や宋の詞には、このように一場面を切り取って恋の事情を想像させる作が多くあります。直接に心情を語らないぶん、読む者の想像がふくらみます。一方で、口止めが必要な事柄は、いずれ人の心に重くのしかかるものでもあります。隠し事と誠実さの折り合いを考えさせる一句です。

この章句が説くこと

恋情秘密侍女口止め誠実

関連する章句

この一句を、あなたの毎日に。

古典の教えを、今の状況に当てはめて考えてみる——師導があなたの学びと選択を支えます。

師導で古典を学ぶ
いま登録すると、7日間すべての機能を無料でお試しいただけます。 無料ではじめる