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酔古堂剣掃 / 集情・情を託すること魯殿に窮まる

西蜀豪家,託情窮於魯殿;東臺甲館,流詠止于洞蕭。

新字:西蜀豪家,託情窮於魯殿;東台甲館,流詠止于洞蕭。

書き下し

西蜀の豪家は、情を託すること魯殿に窮まり;東臺の甲館は、詠を流すこと洞蕭に止まる。

現代語訳

西蜀の豪家では、思いを託す作品といえば魯の霊光殿の賦で尽きてしまい、東宮の立派な館では、口ずさむ詩といえば洞簫の賦にとどまっていました。

解説

これも『玉台新詠』の序の一節で、恋の詩を集める前の宮中文学の乏しさを述べた対句です。魯殿は後漢の王延寿の『魯霊光殿賦』、洞蕭(洞簫)は前漢の王褒の『洞簫賦』を指すと読まれます。王褒は蜀の人で、太子(のちの元帝)がこの賦を好み、後宮の人々に誦ませたと『漢書』に見えます。どれほど豪勢な家や宮殿でも、心を託す作品が限られていれば、情は行き場を失います。徐陵はこの欠けを埋めるために恋の詩を集めたのでした。今の職場や家庭でも、思いを言葉にする手立てが乏しいと感じたら、自分で良い言葉を集めて手渡すことができます。

この章句が説くこと

詩文恋情洞簫風雅編纂

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