酔古堂剣掃 / 集情・玉樹は珊瑚を以て枝と作す
玉樹以珊瑚作枝,珠簾以玳瑁為柙。
書き下し
玉樹は珊瑚を以て枝と作し、珠簾は玳瑁を以て柙と爲す。
現代語訳
玉の木は珊瑚を枝とし、真珠の簾は鼈甲を押さえ木としています。
解説
宮殿のきらびやかさを、宝物の取り合わせで描いた対句です。玉臺新詠の序で、帝王の宮殿を描く部分と重なります。玉樹は玉で作った飾りの木、珊瑚は海の宝、玳瑁は海亀の甲羅で、いわゆる鼈甲のことです。柙は簾の下を押さえる木で、そこまで宝物で作るという贅沢さを示しています。こうした句は、美しい言葉の響きと色彩の豊かさそのものを楽しむためのものです。ただ、いくら飾り立てても、そこに住む人の心が満たされるとは限らないのが、後宮を舞台にした詩の常でもあります。豊かさとは何かを考えるきっかけにもなる句です。
この章句が説くこと
風雅宮殿豊かさ美文学
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