酔古堂剣掃 / 集情・楚王の宮裏其の細腰を推す
楚王宮裏,無不推其細腰;魏國佳人,俱言訝其纖手。
新字:楚王宮裏,無不推其細腰;魏国佳人,倶言訝其繊手。
書き下し
楚王の宮裏、其の細腰を推さざる無く、魏國の佳人、俱に言ふ其の纖手を訝ると。
現代語訳
楚王の宮中では、誰もがその細い腰をほめたたえ、魏の国の美女たちも、そろってそのしなやかな手に驚いたと言います。
解説
並外れた美人を、周囲の賛嘆によって描いた対句です。南朝の徐陵が編んだ詩集、玉臺新詠の序にある一節と重なります。楚王の宮中は細腰の女性が好まれた場所であり、そこで誰もが腰の細さを認めるというのは最上のほめ言葉です。纖手は細くしなやかな手で、美しさと技芸の巧みさを同時に表します。本人を直接描かず、目の肥えた人々がみな感嘆したと書くことで、美しさの度合いを伝える手法が見事です。人の評価も、本人の自己主張より、よく分かった人たちの自然な称賛のほうがずっと説得力を持つものです。
この章句が説くこと
美人情評判風雅文学
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