酔古堂剣掃 / 集情・李太白は酒聖、蔡文姬は書仙
李太白酒聖,蔡文姬書仙,置之一時,絕妙佳耦。
新字:李太白酒聖,蔡文姫書仙,置之一時,絶妙佳耦。
書き下し
李太白は酒聖、蔡文姬は書仙、之を一時に置かば、絕妙の佳耦ならん。
現代語訳
李白(唐の詩人)は酒の聖人、蔡文姫(後漢の才女)は書の仙人です。この二人を同じ時代に置いたなら、絶妙の似合いの夫婦になったでしょう。
解説
時代の違う天才同士を結びつけて楽しむ、遊び心のある一則です。李太白は李白のことで、一斗の酒で詩百篇と言われた酒好きの大詩人です。蔡文姫は後漢の蔡邕の娘の蔡琰で、学識に優れ、戦乱で失われた父の蔵書数百篇を記憶から書き起こしたと伝えられます。佳耦はよい連れ合いです。時代も境遇もまったく違う二人を並べ、もし同じ時に生きていたらと想像するのは、歴史好きなら誰もが楽しむ空想です。才能ある者どうしが出会うことの尊さを思わせます。自分が誰と組めば最もよい仕事ができるかを考えるのも、同じ楽しみかもしれません。
この章句が説くこと
情才能歴史夫婦風雅
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