師導古典を学びたいすべての人に

酔古堂剣掃 / 集情・紅葉時を傷む月午の樓

綠屏無睡秋分簟,紅葉傷時月午樓。

新字:緑屏無睡秋分簟,紅葉傷時月午楼。

書き下し

綠屏に睡る無し秋分の簟、紅葉に時を傷む月午の樓。

現代語訳

緑の屏風のそばで、秋分の夜の竹むしろに横たわっても眠れず、紅葉に過ぎゆく時を嘆きながら、月が真上にかかる楼に佇んでいます。

解説

秋の夜の眠れない思いを詠んだ対句です。簟は夏に使う竹のむしろで、秋分になってもまだそれを敷いているところに、季節の移ろいに取り残された心が表れています。月午は月が南中する夜更けのことです。緑の屏風と赤い紅葉、竹むしろと高い楼という色と場所の対比の中に、眠れぬ一人の人物が浮かび上がります。季節の変わり目には、なぜか物思いが深くなるものです。紅葉を見て時の流れを惜しむ心は、過ぎた日々を大切に思う心でもあります。その感傷を否定せず、今年の秋をどう過ごすかを考える時間にしたいものです。

この章句が説くこと

無常孤独

関連する章句

この一句を、あなたの毎日に。

古典の教えを、今の状況に当てはめて考えてみる——師導があなたの学びと選択を支えます。

師導で古典を学ぶ
いま登録すると、7日間すべての機能を無料でお試しいただけます。 無料ではじめる