酔古堂剣掃 / 集情・朱鳥の窗前に新妝已に竟る
青牛帳裏,餘曲既終,朱鳥窗前,新妝已竟。
新字:青牛帳裏,余曲既終,朱鳥窗前,新妝已竟。
書き下し
青牛の帳裏、餘曲既に終り、朱鳥の窗前、新妝已に竟る。
現代語訳
青牛の模様の帳の中では、名残の曲がもう終わり、朱雀を飾った窓の前では、新しい化粧がすっかり整いました。
解説
宮中の女性の一日の移ろいを、帳と窓という二つの場面で描いた対句です。これも玉臺新詠の序の一節と重なり、序ではこの後、暇をもてあました女性たちのために詩を集めたという流れになります。青牛の帳は豪華な帳、朱鳥の窓は赤い鳥の飾りのある窓で、どちらも宮殿の華やかさを示します。曲が終わり化粧も整って、あとはすることがないという静けさが、どこか物寂しさを漂わせています。何もかも満たされた後に訪れる退屈や空虚は、今の私たちにも覚えがあるものです。その空白を何で埋めるかに、人の生き方が表れるのかもしれません。
この章句が説くこと
宮廷情閑暇風雅文学
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