古典を学びたいすべての人に 法人向けワークシート法人向けワークシート

酔古堂剣掃 / 集情・新愁の來路を隔て斷たず

孤燈夜雨,空把青年誤,樓外青山無數,隔不斷新愁來路。

新字:孤灯夜雨,空把青年誤,楼外青山無数,隔不断新愁来路。

書き下し

孤燈夜雨、空しく青年を把りて誤る、樓外の青山無數なるも、新愁の來路を隔て斷たず。

現代語訳

ひとつきりの灯火に夜の雨。むなしく若い年月を無駄にしてしまいました。楼の外には青い山々が数えきれないほど連なっていますが、新しい愁いがやって来る道を隔てて断ち切ってはくれません。

解説

詞の一節のような、長短の句を組み合わせた一則です。孤灯夜雨は、独り灯火の下で夜の雨音を聞く寂しい情景を言います。青年はここでは若い年月のことで、それを空しく誤ってしまったという悔いが語られます。後半では、楼の外に幾重にも連なる青い山が、遠くの人との間を隔てているのに、愁いだけはその山を越えてやって来ると嘆きます。山は人を隔てても、思いまでは隔てられないという逆説が、この句の味わいです。若い時間を思い悩みに費やしたという悔いは、昔も今も多くの人が抱くものでしょう。過ぎた時間を嘆くより、これからの時間をどう使うかに目を向けたいものです。
『人生の方程式』の表紙

人生を、一行の式にしてみた。

志×積×時×憤÷(1+執)+命。古典から導いた式『人生の方程式』と、二十四の悩みに古典が答える『人生の教科書』(PDF)、師導の全機能1か月がセットで700円です。

本の中身を見る

この章句が説くこと

情愁い青春後悔孤独

関連する章句

本2冊(人生の方程式・人生の教科書)+師導1か月=700円本を見る