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酔古堂剣掃 / 集情・荀令君坐する處三日香し

荀令君至人家,坐處常三日香。

新字:荀令君至人家,坐処常三日香。

書き下し

荀令君人の家に至れば、坐する處常に三日香し。

現代語訳

荀令君(三国時代の荀彧)が人の家を訪れると、その座った所にはいつも三日間よい香りが残りました。

解説

三国時代の曹操の参謀、荀彧の逸話を引いた一則です。荀彧は尚書令を務めたので荀令君と呼ばれました。彼が人の家を訪れると座った場所に三日間香りが残ったという話が伝わり、荀令の香として風雅な人の代名詞になりました。集情の中に置かれているのは、慕わしい人の残り香を思わせる句として採られたからでしょう。香りは形がないのに、その人がいたことを長く伝えます。人が去ったあとに何を残すかという問いとして読むこともできます。立ち去ったあとも、温かな印象が香りのように残る人でありたいものです。

この章句が説くこと

風雅残り香人物品格

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