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酔古堂剣掃 / 集醒・文章は山水の癖を療せず

文章不療山水癖,身心每被溪山縛。

新字:文章不療山水癖,身心毎被渓山縛。

書き下し

文章は山水の癖を療せず、身心每に溪山に縛らる。

現代語訳

文章を書いても、山水を愛する癖は治りません。身も心もいつも谷や山に縛られています。

解説

集醒の最後に置かれた、山水への愛着を自嘲まじりに詠んだ二句です。癖は病的なほどの好み、療はそれを治すことを言います。文章を書くことで心の渇きを癒そうとしても、山や谷に惹かれる思いはどうしても消えず、身も心もそちらに引っ張られてしまうというのです。縛られるという言葉には、困ったことだという嘆きと、それを楽しんでいる気持ちとが同居しています。世を醒ます警句を集めた集醒を、理屈ではどうにもならない山水への恋で締めくくるのは、次の集情へのつなぎとも読めます。誰にでも、止めようとしても止められない好きなものがあり、それが人生の彩りにもなっています。
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人生を、一行の式にしてみた。

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この章句が説くこと

山水風雅自然隠逸癖

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