酔古堂剣掃 / 集醒・節義は青雲に傲る
節義傲青雲,文章高白雪。若不以德性陶鎔之,終為血氣之私,技能之末。
新字:節義傲青雲,文章高白雪。若不以徳性陶鎔之,終為血気之私,技能之末。
書き下し
節義は青雲に傲り、文章は白雪より高し。 若し德性を以て之を陶鎔せざれば、終に血氣の私、技能の末と爲る。
現代語訳
節操と義理は青雲をも見下すほど気高く、文章は「白雪」の名曲よりも格調が高いとします。しかし、もし徳性によってそれを練り鍛えなければ、結局は血気にはやる私心、小手先の技芸という末のものになってしまいます。
解説
立派な節義や文章も、徳によって練られなければ本物にならないと説いた一則です。傲青雲は、青雲すなわち高い地位や空の高みをも見下すほど気高いことです。白雪は、古代楚の格調高い歌曲「陽春白雪」を指し、高尚な文章のたとえです。陶鎔は、陶器を焼き金属を溶かして形を整えることで、人格を練り鍛えることを言います。節義も徳の裏付けがなければ、ただの意地や血気の強さになり、文章も徳がなければ技巧にすぎません。菜根譚にもほぼ同じ句があります。仕事の能力や信念の強さも、人としての器が伴ってはじめて人を動かす力になると教えています。
この章句が説くこと
徳節義文章修身品格
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