酔古堂剣掃 / 集醒・身は嚴重、意は閒定を要す
身要嚴重,意要閒定;色要溫雅,氣要和平;語要簡徐,心要光明;量要濶大,志要果毅;機要縝密,事要妥當。
新字:身要厳重,意要閒定;色要温雅,気要和平;語要簡徐,心要光明;量要濶大,志要果毅;機要縝密,事要妥当。
書き下し
身は嚴重なるを要し、意は閒定なるを要す。 色は溫雅なるを要し、氣は和平なるを要す。 語は簡徐なるを要し、心は光明なるを要す。 量は濶大なるを要し、志は果毅なるを要す。 機は縝密なるを要し、事は妥當なるを要す。
現代語訳
身のこなしは重々しく、心持ちはゆったりと落ち着いているべきです。顔色は温かく上品に、気は穏やかであるべきです。言葉は簡潔でゆっくりと、心は明るく公明であるべきです。度量は広く大きく、志はきっぱりと強くあるべきです。はかりごとは細やかで綿密に、物事の処理は穏当で適切であるべきです。
解説
身・意・色・気・語・心・量・志・機・事という十の側面について、それぞれのあるべき姿を二字で示した一則です。身と意、色と気、語と心、量と志、機と事と、外に表れるものと内にあるものを組にして並べています。縝密はきめ細かいこと、妥当は穏やかで適切なことです。重々しい態度と落ち着いた心、温和な顔と穏やかな気というように、外と内がそろってはじめて人物が完成すると考えているのです。とくに度量の広さと志の強さ、計画の綿密さと処理の穏当さは、組織を率いる人に欠かせない組み合わせです。自分に足りない項目を一つ選んで、しばらく意識してみるのもよい使い方でしょう。
この章句が説くこと
修身品格度量志人物
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