呻吟語 / 内篇・應務・吾が量は天を包まんと欲す
力負邱山未足雄,地負萬山,此身還負地。量包滄海不為大,天包四海,吾量欲包天。
新字:力負邱山未足雄,地負万山,此身還負地。量包滄海不為大,天包四海,吾量欲包天。
書き下し
力もて邱山を負ふも未だ雄と為すに足らず、地は萬山を負ふも、此の身は還た地を負ふ。量は滄海を包むも大と為さず、天は四海を包むも、吾が量は天を包まんと欲す。
現代語訳
力で丘や山を背負っても、まだ雄々しいとは言えません。地は万の山を背負っていますが、この身はさらにその地を背負います。度量が大海を包んでも大きいとは言えません。天は四海を包んでいますが、私の度量は天を包もうとします。
解説
力と度量を、段を上げながら比べていきます。丘山より地、地よりこの身。大海より天、天より自分の度量。地を背負い天を包むという言い方は誇張ですが、志の置き場所を示すものとして読めます。對句の形で整えられており、應務篇の終わり近くに置かれた、詩句のような一段になっています。志の置き場所を示すものとして、読める一段です。
この章句が説くこと
力度量地天志
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