酔古堂剣掃 / 集醒・今生冥頑なれば來世を卜すべし
少年霝慧,知抱夙根;今生冥頑,可卜來世。
新字:少年霝慧,知抱夙根;今生冥頑,可卜来世。
書き下し
少年にして霝慧なるは、夙根を抱くを知る。 今生冥頑なれば、來世を卜すべし。
現代語訳
少年のうちから聡明であるのは、前世からの良い素質を抱いているからだと分かります。この世で愚かで頑ななままであれば、来世がどうなるかも占えるというものです。
解説
仏教の輪廻の考え方を借りて、今生の生き方を戒めた対句です。霝慧は霊慧と同じで、生まれつきの聡明さを言います。夙根は前世から持ち越した素質、冥頑は道理に暗く頑固なことです。幼くして賢い子は前世の善い根を持っていると見なし、逆に今の生でぼんやりと頑なに過ごせば、来世も知れたものだと述べています。ここで大切なのは、才能を前世のせいにして諦めることではなく、今の努力が次を決めるという点です。生まれ持ったものは選べませんが、この後どう生きるかは自分で選べます。未来の自分を良くするのは今日の学びと心がけだと受けとめたい言葉です。
この章句が説くこと
因果学問輪廻努力修身
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