酔古堂剣掃 / 集醒・寒灰の內、半星の活火
寒灰內,半星之活火;濁流中,一線之清泉。
新字:寒灰内,半星之活火;濁流中,一線之清泉。
書き下し
寒灰の內、半星の活火。 濁流の中、一線の清泉。
現代語訳
冷えきった灰の中にある、かすかな星ほどの生きた火。濁った流れの中にある、一筋の清らかな泉の水。
解説
主語を省き、二つのたとえだけを並べた短い対句です。寒灰は火の消えた冷たい灰、半星は星のかけらほどのごく小さなものを言います。冷えた灰の中にも、わずかに燃え残る火種があり、濁った流れの中にも、一筋の清い水が混じっています。乱れた世の中に残る少数の清らかな人や、荒んだ心の奥にまだ残る良心をたたえたものと読めます。どんなに小さくても、火種があれば再び燃え上がり、清泉があれば流れは澄んでいく見込みがあります。組織や自分自身がすっかり駄目になったように思えるときこそ、残っている小さな火種を見つけて守ることが大切です。
この章句が説くこと
希望清廉良心処世清
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