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酔古堂剣掃 / 集醒・口を開けば雌黃月旦の言を生ず

開口輒生雌黃、月旦之言,吾恐微言將絕;捉筆便驚繽紛綺麗之飾,當是妙處不傳。

新字:開口輒生雌黄、月旦之言,吾恐微言将絶;捉筆便驚繽紛綺麗之飾,当是妙処不伝。

書き下し

口を開けば輒ち雌黃・月旦の言を生ず、吾れ微言の將に絕えんとするを恐る。 筆を捉れば便ち繽紛綺麗の飾に驚く、當に是れ妙處傳はらざるべし。

現代語訳

口を開けばすぐに勝手な批評や人物評ばかりを言うようでは、奥深い言葉(微言)が絶えてしまうのではないかと私は恐れます。筆を取るとすぐに華やかで美しい飾りで人を驚かそうとするなら、きっと本当に優れたところは伝わらないでしょう。

解説

語ることと書くことの二つの弊を並べた一則です。雌黄は、昔、文字の誤りを塗り消すのに使った顔料で、転じて好き勝手に言い立てる評論を指します。月旦は、後漢の許劭が毎月一日に人物を品評した月旦評の故事によります。微言は、短い言葉の中に深い意味を込めたものです。人をあげつらう言葉ばかりが飛び交うと、静かに深いことを語る声はかき消されてしまいます。また文章を飾り立てると、読み手は表面の華やかさに目を奪われ、肝心の中身を受け取れません。発信の手段が増えた今こそ、批評より考えの深さを、装飾より伝わる中身を大切にしたいものです。

この章句が説くこと

言葉文章批評修辞簡素

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