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酔古堂剣掃 / 集醒・性を調ふるは花を養ふ天に似る

調性之法,須當似養花天;居才之法,切莫如妬花雨。

新字:調性之法,須当似養花天;居才之法,切莫如妬花雨。

書き下し

性を調ふるの法は、須らく當に花を養ふ天に似るべし。才に居るの法は、切に花を妬む雨の如くなる莫かれ。

現代語訳

自分の性質を整える方法は、花を育てるような穏やかな空模様に似ていなければなりません。才能を持つ者の身の処し方は、決して花を妬んで散らす雨のようであってはなりません。

解説

自分の心の養い方と、才能ある者の振る舞い方を、花と天気にたとえた対句です。養花天は、花を育てるのにちょうどよい、薄曇りで暖かく湿った春の空模様を言います。性を調えるには、激しく鍛えるのでなく、そうした穏やかな空のように、じっくりと柔らかく養うのがよいというのです。妬花雨は、咲いた花を打ち散らしてしまう春の雨です。才能のある人は、ともすれば人の才能を妬み、けなしたり足を引っ張ったりしがちです。そういう雨のようになってはならないと戒めます。自分には花を育てる空のように寛やかに、人の才能には妬まず喜ぶ心で接する、という二つの心がけは、職場でも家庭でも大切にしたいものです。
『人生の方程式』の表紙

人生を、一行の式にしてみた。

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この章句が説くこと

修身嫉妬才能寛容養性

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