酔古堂剣掃 / 集醒・交はりを寡くして是非を少なくす
博覽廣識見,寡交少是非。
新字:博覧広識見,寡交少是非。
書き下し
博く覽て識見を廣め、交はりを寡くして是非を少なくす。
現代語訳
広く書物を読んで見識を広げ、付き合いを少なくして揉め事を減らします。
解説
学びは広く、付き合いは狭く、という生き方の指針を十字に凝縮した一則です。博覧は多くの書物を読み、広く見聞することです。そうすることで識見、物事を見通す目が養われます。一方、寡交は付き合いを少なくすることで、そうすることで是非、つまり人の噂や言い争いに巻き込まれることが減ります。知識は広げ、人間関係は絞るという対比が明快です。現代では人脈を広げることが重視されがちですが、付き合いが多ければそれだけ時間も気も使い、揉め事の種も増えます。本当に信頼できる少数の人と深く付き合い、残りの時間を学びにあてるという生き方にも、大きな価値があるのではないでしょうか。
この章句が説くこと
読書交友学問見識処世
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