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酔古堂剣掃 / 集醒・越〻閒なれば越〻清高を見る

世上人事無窮,越干越見不了,我輩光陰有限,越閒越見清高。

書き下し

世上の人事は窮まり無し、越〻干せば越〻了らざるを見る。我輩の光陰は限り有り、越〻閒なれば越〻清高を見る。

現代語訳

世の中の人事は果てしがありません。関われば関わるほど、終わりがないことがわかります。私たちの時間には限りがあります。ゆったりすればするほど、清らかで気高いことがわかります。

解説

果てしない世事と限りある時間とを対比し、閑を大切にせよと説く対句です。人事は人間社会のさまざまな用事や付き合いのことです。干すは関わる、手を出すという意味です。世の中の用事はいくらでもあり、手を出せば出すほど次々と新しい用事が生まれて、終わることがありません。一方、自分の人生の時間には限りがあります。だからこそ、あえて閑を作れば作るほど、心は清らかに高くなっていくというのです。越〻は、いよいよ、ますますという意味で、二つの句の中で同じ形が繰り返されています。何でも引き受けてしまう人は、自分の時間を失います。本当に大切なことのために、関わらない勇気を持ちたいものです。

この章句が説くこと

閑適時間惜陰処世清高

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