酔古堂剣掃 / 集醒・聖人の言は簡なり
神人之言微,聖人之言簡,賢人之言明,眾人之言多,小人之言妄。
新字:神人之言微,聖人之言簡,賢人之言明,衆人之言多,小人之言妄。
書き下し
神人の言は微、聖人の言は簡、賢人の言は明、眾人の言は多、小人の言は妄なり。
現代語訳
神人の言葉はかすかで奥深く、聖人の言葉は簡潔で、賢人の言葉は明快で、普通の人の言葉は多く、小人の言葉はでたらめです。
解説
人の段階と、その言葉の特徴とを、五段に並べて示した一則です。微、簡、明、多、妄と、一字ずつで言葉の質を言い当てています。神人は人の域を超えた存在で、その言葉は微妙で容易にはつかめません。聖人の言葉は要点だけを簡潔に述べ、賢人の言葉は筋道立てて明快に説きます。普通の人になると言葉が多くなり、小人になるとでたらめを口にするようになります。上の段階ほど言葉が少なく、下の段階ほど言葉が多く乱れるという構図です。自分の話が長くなったり、根拠の薄いことを言ったりしていないか、この五段を物差しにして振り返ってみると、言葉の磨き方の目安になるでしょう。
この章句が説くこと
慎言寡黙聖賢修身言葉
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