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酔古堂剣掃 / 集醒・天人に福せんと欲すれば微禍を以て儆む

天欲禍人,必先以微福驕之,要看他會受;天欲福人,必先以微禍儆之,要看他會救。

新字:天欲禍人,必先以微福驕之,要看他会受;天欲福人,必先以微禍儆之,要看他会救。

書き下し

天人に禍せんと欲すれば、必ず先づ微福を以て之を驕らしむ、他の會く受くるを看んことを要す。天人に福せんと欲すれば、必ず先づ微禍を以て之を儆む、他の會く救ふを看んことを要す。

現代語訳

天が人に災いを下そうとするときは、必ずまず小さな幸福を与えて驕らせ、その人がそれをうまく受け止められるかどうかを見ようとします。天が人に幸福を与えようとするときは、必ずまず小さな災いを与えて戒め、その人がそれをうまく立て直せるかどうかを見ようとします。

解説

小さな幸運と小さな不運は、天がその人を試すためのものだと説く対句です。微福は驕りを誘う試験であり、微禍は目を覚まさせる警告だというのです。会く受くとは、幸運を受けても驕らずに受け止められること、会く救うとは、災いを受けても自分で立て直せることです。幸運が続くと人は油断し、それが大きな禍の始まりになります。不運に見舞われると人は嘆きますが、それをきっかけに自分を改めれば、大きな福の入り口になります。起きた出来事そのものより、それへの応じ方が次の運命を決めるという考え方です。うまくいったときこそ慎み、つまずいたときこそ学ぶ姿勢を持ちたいものです。
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この章句が説くこと

禍福天命戒慎処世修身

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