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呻吟語 / 内篇・修身・我主張して天に由らず

要得富貴福澤,天主張,由不得我;要做賢人君子,我主張,由不得天。

新字:要得富貴福沢,天主張,由不得我;要做賢人君子,我主張,由不得天。

書き下し

富貴福澤を得んと要するは、天主張して、我に由るを得ず。賢人君子と做らんと要するは、我主張して、天に由るを得ず。

現代語訳

富や地位や幸いを得ようとするのは天が取り仕切ることで、自分の思い通りにはなりません。賢人や君子になろうとするのは自分が取り仕切ることで、天の思い通りにはなりません。

解説

天と自分の管轄を、二十数字で対にします。富貴は天の分、人格は自分の分。しかも後半で、人格については天の思い通りにもならないと言い切るのが痛快です。生まれや運を理由に人格を諦めることを封じています。呻吟語でよく引かれる一段で、努力を注ぐ先を一行で示した形になっています。生まれや運を理由に、人格を諦めることを封じた一段です。

この章句が説くこと

天命人格管轄努力自主

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