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酔古堂剣掃 / 集醒・感慨の極まるや轉じて嬉笑を生ず

感慨之極,轉生嬉笑。舞蹈之極,轉生欷歔。

新字:感慨之極,転生嬉笑。舞蹈之極,転生欷歔。

書き下し

感慨の極まるや、轉じて嬉笑を生ず。舞蹈の極まるや、轉じて欷歔を生ず。

現代語訳

胸に迫る思いが極まると、かえって笑いが生まれます。踊り上がるほどの喜びが極まると、かえってすすり泣きが生まれます。

解説

感情は極まると反対のものに転じるという、人の心の不思議を述べた短い対句です。感慨は胸いっぱいに迫る嘆きや思い、舞踏は手の舞い足の踏むところを知らないほどの喜び、欷歔はすすり泣きです。悲しみが深すぎると、人は泣くより先に笑ってしまうことがあります。喜びが頂点に達すると、なぜか涙がこぼれてきます。物事は極まれば反転するという、易にも通じる見方がここにあります。自分や人の感情が思いがけない形で表に出たとき、それを奇妙なことと思わず、心の深さの表れとして受け止めたいものです。また、喜びの絶頂にも、どこかで次の変化が始まっていると心得ておけば、慌てずに済むでしょう。

この章句が説くこと

人情感情物極無常処世

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