古典を学びたいすべての人に 法人向けワークシート法人向けワークシート

酔古堂剣掃 / 集醒・沈沈として語らざるの士

遇沈沈不語之士,切莫輸心;見悻悻自好之徒,應須防口。

新字:遇沈沈不語之士,切莫輸心;見悻悻自好之徒,応須防口。

書き下し

沈沈として語らざるの士に遇はば、切に心を輸すこと莫かれ。悻悻として自ら好しとするの徒を見ば、應に須らく口を防ぐべし。

現代語訳

むっつりと黙りこんで何も語らない人に出会ったら、決して心の内を打ち明けてはいけません。むきになって自分こそ正しいと思い込んでいる人を見たら、口を慎んで用心しなければなりません。

解説

付き合い方に気をつけるべき二種類の人を挙げた対句です。菜根譚にもほぼ同じ句があります。沈沈として語らざる士とは、心の内を見せず黙って相手を観察している人のことです。そういう相手に不用意に本心をさらけ出すと、思わぬところで利用されるかもしれません。悻悻とは怒りっぽくむきになる様子で、自ら好しとする徒は、自分の正しさを疑わない人です。こうした人には何を言っても揚げ足を取られたり、争いの種になったりしやすいのです。もちろん無口な人がすべて危ういわけではありません。ただ、相手の性質を見極めてから心を開き、言葉を選ぶという慎重さは、職場や交渉の場で身を守る知恵になります。
『人生の方程式』の表紙

人生を、一行の式にしてみた。

志×積×時×憤÷(1+執)+命。古典から導いた式『人生の方程式』と、二十四の悩みに古典が答える『人生の教科書』(PDF)、師導の全機能1か月がセットで700円です。

本の中身を見る

この章句が説くこと

交友処世慎言洞察用心

関連する章句

本2冊(人生の方程式・人生の教科書)+師導1か月=700円本を見る