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孫子 / 用間篇

必索敵人之間來間我者,因而利之,導而舍之,故反間可得而用也;

新字:必索敵人之間来間我者,因而利之,導而舎之,故反間可得而用也;

書き下し

必ず敵人の間の来たりて我を間する者を索め、因りて之を利し、導きて之を舍く。故に反間得て用う可きなり。

現代語訳

必ず、敵がこちらを探るために送り込んできた間諜を探し出し、そのうえで利を与え、導いて泳がせておく。だからこそ反間として使うことができる。

解説

反間の作り方が三段階で示されている。探し出す、利を与える、泳がせる。捕らえて処罰するのではない。見つけた後に、あえて放しておくことで使えるようになる。因而利之という一句が要点だ。相手に利を与える。脅すのではなく、こちらにいるほうが得だという状態を作る。虚実篇の「能使敵自至者,利之也」と同じ考え方である。人を動かすのは、力ではなく利害だという一貫した見方が、ここでも使われている。組織の中で、敵対的に見える相手への対処としても読める。排除するのは簡単だが、排除すれば情報も一緒に失う。相手にとってこちらと関わるほうが得になる形を作れば、関係は続き、見えるものも増える。導而舍之、導いて放しておくという距離の取り方が独特である。
『人生の方程式』の表紙

人生を、一行の式にしてみた。

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この章句が説くこと

反間利泳がせる排除距離

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