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孫子 / 九地篇

凡為客之道,深入則專,主人不克。掠于饒野,三軍足食。謹養而勿勞,併氣積力,運兵計謀,為不可測。

新字:凡為客之道,深入則専,主人不克。掠于饒野,三軍足食。謹養而勿労,併気積力,運兵計謀,為不可測。

書き下し

凡そ客為るの道は、深く入れば則ち専らにして、主人克たず。饒野に掠むれば、三軍食足る。謹しみ養いて労すること勿く、気を併せ力を積み、兵を運らし謀を計り、測るべからざるを為す。

現代語訳

およそ攻め込む側の道はこうである。深く入れば味方は一つにまとまり、迎え撃つ側は勝てない。豊かな土地で調達すれば全軍の食糧は足りる。丁寧に休ませて疲れさせず、気力を集め力を蓄え、部隊を動かし謀を巡らせ、相手に読めない状態を作る。

解説

攻め込む側の原則を述べた一段で、深く入るほどまとまるという逆説が中心にある。退路が遠いほど人は結束する。ただし孫子はそこに、休ませ、蓄え、読ませないという三つの条件を足している。追い込むだけでは持たない。新しい市場や事業に深く踏み込むときも同じで、後戻りできない状況が結束を生むのは事実だが、休息と蓄積を欠けば消耗するだけである。背水の陣を敷くなら、同時に兵を養う手当てが要る。

この一句を、あなたの毎日に。

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