孫子 / 行軍篇
孫子曰:凡處軍相敵,絕山依谷,視生處高,戰隆無登,此處山之軍也。
新字:孫子曰:凡処軍相敵,絶山依谷,視生処高,戦隆無登,此処山之軍也。
書き下し
孫子曰く、凡そ軍を処き敵を相るに、山を絶つには谷に依り、生を視て高きに処り、隆きに戦うには登ること無かれ。此れ山に処るの軍なり。
現代語訳
孫子は言う。軍を配置し敵を観察するにあたって、山を越えるときは谷沿いに進み、日当たりと見通しのよい高所に陣取り、高地の敵に対して登りながら戦ってはならない。これが山地での軍の置き方である。
解説
行軍篇の冒頭で、地形ごとの布陣を説く。実務的な内容だが、通底するのは「不利な体勢で組み合わない」という一点である。登りながら戦うなという禁止は、力の差ではなく姿勢の差が勝敗を決めるという認識に基づく。同じ実力でも、上りと下りでは結果が変わる。仕事の場面でも、こちらが後手で説明に追われる体勢のまま交渉に入れば、内容の正しさは通りにくい。何を話すかの前に、どういう体勢で話すかを整えるべきだろう。
この章句が説くこと
行軍地形布陣体勢不利
関連する章句
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