孫子 / 虚実篇
故知戰之地,知戰之日,則可千里而會戰;不知戰之地,不知戰之日,則左不能救右,右不能救左,前不能救後,後不能救前,而況遠者數十里,近者數里乎!
新字:故知戦之地,知戦之日,則可千里而会戦;不知戦之地,不知戦之日,則左不能救右,右不能救左,前不能救後,後不能救前,而況遠者数十里,近者数里乎!
書き下し
故に戦いの地を知り、戦いの日を知らば、則ち千里にして会戦すべし。戦いの地を知らず、戦いの日を知らざれば、則ち左は右を救うこと能わず、右は左を救うこと能わず、前は後を救うこと能わず、後は前を救うこと能わず。而るを況んや遠き者は数十里、近き者は数里なるをや。
現代語訳
戦う場所と戦う日が分かっていれば、千里を隔てていても兵を集めて戦える。場所も日も分からなければ、左翼は右翼を救えず、右翼は左翼を救えず、前軍は後軍を救えず、後軍は前軍を救えない。まして遠くは数十里、近くても数里も離れていればなおさらである。
解説
どこで、いつ勝負するかを決めることの価値を述べている。それが決まっていれば、離れていても力を集められる。決まっていなければ、すぐ隣にいても助け合えない。距離の問題ではなく、共通の焦点があるかどうかの問題だという指摘である。部署間の連携が悪い組織は、仲が悪いのではなく、いつ何をもって勝ちとするかが共有されていないことが多い。連携を促す前に、勝負どころを一つ定めるほうが効く。
この章句が説くこと
戦地戦日焦点連携共有
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