孫子 / 謀攻篇
夫將者,國之輔也。輔周則國必強,輔隙則國必弱。
新字:夫将者,国之輔也。輔周則国必強,輔隙則国必弱。
書き下し
夫れ将は国の輔なり。輔周なれば則ち国必ず強く、輔隙あれば則ち国必ず弱し。
現代語訳
将軍とは国を支える添え木である。添え木が隙間なく密着していれば国は必ず強く、隙間があれば国は必ず弱い。
解説
輔とは車輪を補強する添え木を指す。孫子は将と君主の関係を、対立でも従属でもなく、密着の度合いで測った。隙とは能力の差ではなく、両者のあいだに生まれる不信や情報の断絶である。経営者と現場責任者、本社と子会社、創業者と後継者——どの関係でも、隙間はまず言わなくなることから始まる。報告が形式的になり、悪い話が上がらなくなったとき、組織はすでに弱くなっている。強さは個人の優秀さより、継ぎ目の密度で決まる。
この章句が説くこと
将補佐信頼組織継ぎ目
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