孫子 / 始計篇
吾以此知勝負矣。
書き下し
吾れ此を以て勝負を知る。
現代語訳
私はこうして、戦う前に勝ち負けを知るのである。
解説
七計で彼我を比較したあとに置かれた結語である。孫子の思考は一貫して、勝ってから戦うところにある。始める前に条件を数え上げれば、結果はおおよそ見えてしまう。見えたうえで、勝てるなら進み、勝てないなら退く。ここには気合いも根性も出てこない。事業でも同じで、やってみなければ分からないという言葉は、数えられるものを数えていない言い訳であることが多い。判断の前にどこまで具体的に比較したかが、そのまま結果の精度になる。