修証義 / 第四章 発願利生
大凡菩提心の行願には、是の如くの道理靜かに思惟すべし。卒爾にすること勿れ。濟度攝受に一切衆生皆化を被ふらん功德を禮拜恭敬すべし。
新字:大凡菩提心の行願には、是の如くの道理静かに思惟すべし。卒爾にすること勿れ。済度摂受に一切衆生皆化を被ふらん功徳を礼拝恭敬すべし。
書き下し
大凡菩提心の行願には、是の如くの道理静かに思惟すべし。卒爾にすること勿れ。済度摂受に一切衆生皆化を被ふらん功徳を礼拝恭敬すべし。
現代語訳
おおよそ、悟りを求める心による行いと願いについては、このような道理を静かに思いめぐらしなさい。軽々しくしてはならない。人々を救い導き受け入れることによって、一切の衆生がみなその教化をこうむるであろう功徳を、礼拝し、敬いなさい。
解説
四摂法を説き終えたところで、それを軽々しく扱うな、と念を押す短い節である。布施、愛語、利行、同事は、言葉にすればどれも分かりやすい。だからこそ、分かったつもりで表面だけなぞってしまいやすい。静かに思惟せよという指示は、行いの前に一度立ち止まり、その意味を深く考えることを求めている。善意の行動ほど、よく考えずにやると相手を傷つけることがある。その危うさへの戒めとしても読める。

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本の中身を見るこの章句が説くこと
思惟慎重菩提心四摂法善意礼拝
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