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修証義 / 第三章 受戒入位

受戒するが如きは。三世の諸佛の所證なる。阿耨多羅三藐三菩提、金剛不壞の佛果を證するなり。誰の智人か欣求せざらん。世尊明らかに一切衆生の爲に示しまします。衆生佛戒を受くれば、即ち諸佛の位に入る。位大覺に同うし已る。眞に是れ諸佛の子なりと。

新字:受戒するが如きは。三世の諸仏の所証なる。阿耨多羅三藐三菩提、金剛不壊の仏果を証するなり。誰の智人か欣求せざらん。世尊明らかに一切衆生の為に示しまします。衆生仏戒を受くれば、即ち諸仏の位に入る。位大覚に同うし已る。真に是れ諸仏の子なりと。

書き下し

受戒するが如きは。三世の諸仏の所証なる。阿耨多羅三藐三菩提、金剛不壊の仏果を証するなり。誰の智人か欣求せざらん。世尊明らかに一切衆生の為に示しまします。衆生仏戒を受くれば、即ち諸仏の位に入る。位大覚に同うし已る。真に是れ諸仏の子なりと。

現代語訳

戒を受けるならば、過去・現在・未来の諸仏が悟られた、この上ない悟り、決して壊れることのない仏の果を証するのである。どんな智慧ある人が、これを願い求めないことがあろうか。世尊は明らかに、すべての衆生のためにこう示しておられる。衆生が仏の戒を受ければ、すぐに諸仏の位に入る。その位は大いなる悟りと等しい。まことにこれは諸仏の子である、と。

解説

戒を受けることが、そのまま仏の位に入ることだと説く節である。長い修行を経て初めて悟りに届くのではなく、戒を受けて生き方を定めた瞬間に、すでに仏の子になる。後段の引用は『梵網経』の句で、受戒の尊さを示す根拠として古くから重んじられてきた。何かを成し遂げてから一人前になるのではなく、覚悟を決めて歩き出したときにもう道の上にいる、という考え方は、新しい挑戦を始める人を勇気づける。

この章句が説くこと

受戒仏子覚悟梵網経仏果出発

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