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修証義 / 第一章 総序

人身得ること難し。佛法値ふこと希れなり。今我等宿善の助くるに依りて、已に受け難き人身を受けたるのみに非ず。遇ひ難き佛法に値ひ奉れり。生死の中の善生、最勝の生なるべし。最勝の善身を徒らにして、露命を無常の風に任すること勿れ。

新字:人身得ること難し。仏法値ふこと希れなり。今我等宿善の助くるに依りて、已に受け難き人身を受けたるのみに非ず。遇ひ難き仏法に値ひ奉れり。生死の中の善生、最勝の生なるべし。最勝の善身を徒らにして、露命を無常の風に任すること勿れ。

書き下し

人身得ること難し。仏法値ふこと希れなり。今我等宿善の助くるに依りて、已に受け難き人身を受けたるのみに非ず。遇ひ難き仏法に値ひ奉れり。生死の中の善生、最勝の生なるべし。最勝の善身を徒らにして、露命を無常の風に任すること勿れ。

現代語訳

人として生まれることは難しい。仏法に出会うことはまれである。いま私たちは、過去に積んだ善の助けによって、受け難い人の身を受けただけでなく、出会い難い仏法にも出会うことができた。生死を繰り返す中でも、これは善い生であり、最も優れた生であるはずだ。この最も優れた善き身をむだにして、露のような命を無常の風にまかせきってはならない。

解説

人として生まれ、しかも教えに出会えたことを、二重の幸運として数え上げる節である。仏教では生き物が六つの世界を巡るとされ、人に生まれることはその中でもまれな機会とされた。ここでの要点は、その幸運を喜ぶだけで終わらせず、だから無駄にするなと続けるところにある。恵まれた環境にいることに気づいた人が、次に何をするかを問うている。当たり前だと思っている境遇を数え直すきっかけになる一句だ。
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人生を、一行の式にしてみた。

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この章句が説くこと

人身難得無常縁感謝機会仏法

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